犬にコーヒーをあげてはいけないのはなぜですか?もしも飲んでしまったら、どんな症状が出てしまうのかも知りたいです。
こんな質問に答えます!
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犬がコーヒーを飲んではいけない理由
なぜ犬にコーヒーをあげてはいけないのですか?
コーヒーには犬にとって危険な成分「カフェイン」が含まれている
カフェインは眠気覚ましの成分として有名ですが、その効能は中枢神経を刺激し覚醒させる作用があるためです。
その作用が犬にとっては過剰となり「カフェイン中毒」を引き起こしてしまいます。
犬がコーヒーを飲んだ時の症状
もしも犬がコーヒーを飲んでしまったら、どのような症状がでますか?
犬がコーヒーを誤飲してしまうと、以下のような中毒症状が現れるおそれがあります。
カフェイン中毒の初期症状
- 嘔吐
- 下痢
- 興奮する
- 脈が速くなる
さらに重症化すると、以下のような症状が出る場合もあります。
カフェイン中毒の危険な症状
- 不整脈
- ひきつり
- 痙攣
- 元気消失
犬がコーヒーを飲むと、2時間程度で嘔吐や下痢などの消化器症状が現れます。さらにカフェイン中毒が悪化すると、痙攣やひきつりなど全身の症状が現れる場合があります。
犬にとって危険なコーヒーの量
犬がどのくらいコーヒーを飲んでしまうと中毒症状が現れるのでしょう?
犬の体重1㎏あたり20mgのカフェインの摂取でカフェイン中毒が発症すると考えられます。
インスタントコーヒー100mlに含まれるカフェイン量は約60㎎なので、下記の量が犬にとって危険なコーヒーの量です。
例:体重3㎏のトイプードル
コーヒー100ml
例:体重9㎏の柴犬
コーヒー300ml
例:体重27㎏のゴールデンレトリバー
コーヒー900ml
上記はあくまで目安です。犬がコーヒーを飲んだ量が少しでも油断せず、気になる症状が見られた場合は動物病院を受診してください。
犬のコーヒーの致死量
犬の体重1㎏あたり、140㎎のカフェインを摂取すると死に至るおそれがあります。
犬がコーヒーを飲んでしまった時の対処法
犬がコーヒーを誤って飲んでしまったら、何をすればいいでしょうか?
もしも犬がコーヒーを誤飲してしまったら、自宅で対処しようとせず、お近くの動物病院を受診してください。
誤飲してからの時間経過が短いほど、治療の幅が広がります。
犬のコーヒー誤飲に対する動物病院での治療内容
コーヒーを犬が飲んでしまったとき、病院ではどのような治療をするのですか?治療費がいくら掛かるかも知りたいです。
催吐処置
犬がコーヒーを誤飲して2時間から4時間以内であれば、薬を用いた催吐処置(吐かせる処置)を行います。
治療費の目安
1万円程度
胃洗浄
催吐処置が間に合わない場合は麻酔を併用し、胃洗浄を行います。
治療費の目安
3万円程度
点滴や薬剤の投与
すでにカフェイン中毒が発症している場合は、点滴や注射による薬剤の投与を行います。
治療費の目安
1万円~3万円程度