
犬にネギをあげてはいけないのはなぜですか?もしも食べてしまったら、どんな症状が出てしまうのかも知りたいです。
こんな質問に答えます!
- 犬にネギをあげてはいけない理由
- もしもネギを食べてしまったら
- 犬がネギをどれくらい食べると危険なのか
- 犬がネギを食べてしまった場合の対応
わんちゃんにネギNGは有名な話ですが、もしも食べてしまったらどのような症状が起こるのでしょうか。食べてはいけない理由や、病院での対応も併せて紹介します。
犬がネギを食べてはいけない理由



なぜ犬にネギをあげてはいけないのですか?
ネギには犬にとって危険な成分「アリルプロピルジスルフィド」が含まれている
「アリルプロピルジスルフィド」は有機硫黄化合物で、ネギの香味成分です。人間にとっては無害ですが、犬が摂取すると溶血(赤血球が破壊される現象)が引き起こされます。
溶血が発症すると、犬は溶血性貧血となり、重症化すると最悪の場合は死に至ります。
犬がネギを食べた時の症状



もしも犬がネギを食べてしまったら、どのような症状がでますか?
犬がネギを誤食してしまうと、以下のような中毒症状が現れるおそれがあります。
ネギ中毒の初期症状
- 下痢や嘔吐
- 食欲不振
さらに重症化すると、以下のような症状が出る場合もあります。
ネギ中毒の危険な症状
- ふらつき(貧血による)
- 血尿や血便
- 呼吸困難
- 黄疸
- 痙攣
- 歯肉や結膜が白くなる
ネギ中毒の代表的な症状は、血尿や貧血によるふらつきです。
これらの症状がみられた場合は、すでに重篤なケースの場合が多いので、様子を見ずに動物病院に連れて行きましょう。
犬にとって危険なネギの量



犬がどのくらいネギを食べてしまうと中毒症状が現れるのでしょう?
犬にネギ中毒が起こる量は体重1㎏あたり5~10g程度と考えられています。
例えば体重3㎏のトイプードルの場合は、15g程度でネギ中毒になるおそれがあります。ねぎまに挟まっている、ネギがおよそ10g程度なので、犬にとってネギは少量でも危険と言えるでしょう。
犬のネギの致死量
致死量は不明ですが、中毒症状が重症化すると死につながるため、体重1㎏あたり5~10gで危険と考えておきましょう。
犬がネギを食べてしまった時の対処法



犬がネギを誤って食べてしまったら、何をすればいいでしょうか?
もしも犬がネギを誤食してしまったら、自宅で対処しようとせず、お近くの動物病院を受診してください。
誤食してからの時間経過が短いほど、治療の幅が広がります。
犬のネギ誤食に対する動物病院での治療内容



ネギを犬が食べてしまったとき、病院ではどのような治療をするのですか?治療費がいくら掛かるかも知りたいです。
催吐処置
犬がネギを誤食してから時間が経っていない場合は、投薬による催吐処置(吐かせる処置)を行います。
治療費の目安
1万円程度
輸血(入院)
犬がすでにネギ中毒を発症し、溶血性貧血を発症している場合は、輸血や点滴による治療を行います。集中して治療をするために、入院になる場合もあります。
治療費の目安
10万円程度
まとめ「犬にネギは絶対NG!誤食した場合はすぐに動物病院へ」


犬にネギをあげるのはもちろんNGですが、床に転がったネギの誤食にも注意してください。
もしもネギを誤食してしまった場合は、様子を見ずにすぐ動物病院へ連れていきましょう。