犬に卵をあげてもいいのでしょうか?危険な成分が含まれていないか心配です。
こんな悩みに答えます!
卵は犬が食べても大丈夫な食べ物
犬は卵を食べてもいいですか?
犬が卵を食べても問題ありません。卵はドッグフードの原材料としても使われています。
卵が原材料として含まれるドッグフード
卵が使われているドッグフードを教えてください。
卵は栄養価が高いため
卵の与え方は?
犬に卵をあげるときはどうすればいいのでしょう。
犬には加熱した卵をあげる(目玉焼き、ゆで卵、スクランブルエッグ)
犬に卵を与えるときは生ではなく、加熱してから与えるようにしましょう。加熱の仕方は焼きでも、茹ででも大丈夫です。
ゆで卵を与えるときは、犬が丸呑みしてしまうのを防ぐために、ほぐしてから与えるようにしてください。
また、スクランブルエッグは油を使わずに調理してください。
意外にも犬には卵の殻を与えても大丈夫!ただし、加熱すること
実は卵の殻を犬に与えても問題ありません。卵の殻はカルシウムが豊富で、ドッグフードの原材料として添加されている場合もあります。
ただし、卵の表面にはサルモネラ菌が付着している場合があります。卵の殻を犬にあげる場合は、煮沸消毒しサルモネラ菌を死滅させてから犬に与えましょう。
犬にあげてもいい卵の量
うちの愛犬にはどのくらい卵をあげてもいいのか知りたいです。
卵は犬におやつとしてあげましょう。1日に与えてもいいおやつの量は、犬の1日に必要なカロリーの10~20%程度です。
卵は100gあたり約142calと高カロリーです。犬の肥満を防ぐためにも、下記の量を目安に、くれぐれも与えすぎに注意してください。
超小型犬(体重4kg未満):トイプードル、チワワ、マルチーズなど
14g~25g Mサイズの卵3分の1くらい
小型犬(体重10kg未満):柴犬、ミニチュアダックスフンド、シーズーなど
30g~46g Mサイズの卵半分~1個くらい
中型犬(体重25kg未満):コーギー、フレンチブルドッグ、ボーダーコリーなど
54g~96g Mサイズの卵1個~2個くらい
大型犬(体重25kg以上):ゴールデンレトリバー、秋田犬、ダルメシアンなど
100g~140g Mサイズの卵2個~3個くらい
※上記はあくまで目安であり、実際の犬の体格や運動量、避妊去勢の有無によって変わってきます。また、本来犬の食事は主食であるドッグフードでまかなうのが理想的です。
おすすめのドッグフードについては別記事で解説していますので、参考にしてください。
>> 【犬の管理栄養士が選定】愛犬に一度は食べさせて欲しいドッグフードおすすめランキング!
卵を犬に与えるメリット
卵には犬の健康に役立つ成分は入ってますか?
- たんぱく質
- ビタミンA
- ビタミンD
- 葉酸
- 鉄
- ナトリウム
- コリン
たんぱく質
卵には動物性たんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は筋肉や骨の生成に使われるため、犬の身体づくりに欠かせない栄養素です。
ビタミンA
ビタミンAは犬の夜間の視力をサポートし、皮膚や被毛を健康に保つ効果があります。
ビタミンD
ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を促進し、犬の骨を強く働きがあります。
葉酸(ビタミンB9)
葉酸はDNAの合成や、赤血球生成に関わるビタミンで、貧血を予防する効果が期待できます。
鉄分
鉄分は血液に含まれるヘモグロビンの構成成分で、酸素を運ぶ役割があり、貧血の予防にも効果的です。
コリン
コリンはリンと結合して「レシチン」となり、犬の細胞膜や神経組織の構成に使われます。そのため、コリンは犬の体内をめぐる血管や、脳の機能を維持するのに必要な栄養素と言えるでしょう。
犬に卵をあげるときの注意点や、あげてはいけない場合
犬に卵を食べさせるときに気を付けなくてはいけないことはありますか?
生の卵の白身には犬に中毒を引き起こす「アビジン」が含まれるのでしっかり加熱する
犬に卵を与える際は、加熱するようお伝えしましたが、特に生卵の白身は犬に与えてはいけません。
生卵の白身に含まれる「アビジン」は、皮膚を健康に保つ働きがある成分「ビオチン」の吸収を阻害してしまいます。
このビオチンが不足すると、犬は胃腸障害や皮膚炎を起こしてしまうので、アビジンが含まれる生卵の白身は与えるのを避けましょう。
アビジンは加熱すれば消失するので、完全に火の通った白身であれば、犬に与えても大丈夫です。
煮卵やプリンのような加工食品はNG
煮卵は塩分過多、プリンのような卵を用いたデザートは、カロリー過多となってしまうため、犬に与えないようにしてください。
卵アレルギーに注意する
どんな食べ物にも食物アレルギーの懸念があります。卵は比較的アレルギー症状が出やすい食べ物なので、犬に与える際はまず少量を与えて、様子を見てあげてください。