犬にトマトをあげても大丈夫！与え方や食べていい量を犬の管理栄養士が解説

こんな悩みに答えます！

真っ赤で栄養価の高いトマト！ですが、わんちゃんにあげてもいいのか分かりませんよね。そこで今回は、犬の管理栄養士が犬にトマトを食べさせてもいいのか解説していきます。

トマトは犬が食べても大丈夫な食べ物

犬がトマトを食べても問題ありません！トマトはドッグフードの原材料としても使われています。

トマトが原材料として含まれるドッグフード

トマトは栄養価が高いため、さまざまなドッグフードに使われています。

トマトの与え方は？

犬には完熟した赤いトマトを、ヘタを必ず取り、細かく刻んでからあげる

犬には赤く熟したトマトをあげましょう！与える際はヘタを取り、犬が食べやすい大きさにカットしてあげてください。

犬はトマトを生で食べて大丈夫。トマトの種も問題なし

犬にトマトを与えるときに加熱する必要はありません。生のまま与えて大丈夫です。

トマトの種も危険な成分は含まれていないので、特に取り除く必要はありません。

ミニトマトもあげてOK！

ミニトマトも犬に与えて大丈夫です。ただし、後述しますが黄色いミニトマトは与えず、赤いミニトマトだけを与えるようにしましょう。

ミニトマトは犬が丸呑みして喉に詰まらせやすい形状をしているので、半分に切ってから与えましょう。

犬にあげてもいいトマトの量

トマトは犬におやつとしてあげましょう。1日に与えてもいいおやつの量は、犬の1日に必要なカロリーの10～20%程度です。

ただしトマトはそこまでカロリーが高くなく、90%以上が水分のため、カロリー基準で犬に与えると食べ過ぎになってしまいます。
そのため犬に与えてもいいトマトの量は、水分量から考えます！

超小型犬(体重4kg未満)：トイプードル、チワワ、マルチーズなど

20g～35g
Mサイズのトマト10分の1個くらい

小型犬(体重10kg未満)：柴犬、ミニチュアダックスフンド、シーズーなど

45g～70g
Mサイズのトマト 5分の1個くらい

中型犬(体重25kg未満)：コーギー、フレンチブルドッグ、ボーダーコリーなど

80g～140g
Mサイズのトマト 半分～3分の2個くらい

大型犬(体重25kg以上)：ゴールデンレトリバー、秋田犬、ダルメシアンなど

150g～210g
Mサイズのトマト 3分の2個～1個くらい

※上記はあくまで目安であり、実際の犬の体格や運動量、避妊去勢の有無によって変わってきます。また、本来犬の食事は主食であるドッグフードでまかなうのが理想的です。

おすすめのドッグフードについては別記事で解説していますので、参考にしてください！

＞＞ 【犬の管理栄養士が選定】愛犬に一度は食べさせて欲しいドッグフードおすすめランキング！（準備中）

トマトを犬に与えるメリット

リコピン

リコピンはトマトの赤いカロテノイド色素です。強い抗酸化作用があり、犬の慢性疾患のリスクを低下させると考えられています。

βカロテン

βカロテンは犬の体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは犬の皮膚や粘膜を健康に保ち、夜間の視力を正常化させる働きがあります。

ビタミンC

ビタミンCも抗酸化作用があるビタミンです。犬は体内でビタミンCを合成できますが、老犬のようにビタミンCを生成する能力が低下している犬は、食事からの摂取が必要です。

カリウム

カリウムはミネラルの一種です。犬の体内の余分な塩分を排出したり、筋肉の収縮を促進したりする働きがあります。

犬にトマトをあげるときの注意点や、あげてはいけない場合

犬には完熟した赤いトマト以外与えない

犬に与えるトマトは、必ず赤く完熟したトマトにしてください。未熟な青いトマトは与えてはいけません。未熟な青いトマトには「トマチン」という自然毒が含まれています。

犬がトマチンを大量に摂取すると、軽症で下痢や嘔吐などの消化器症状、重症化すると赤血球が破壊され、貧血のような症状を起こし、最悪の場合は死に至ります。

このトマチンは、黄色いミニトマトにも含まれているので注意が必要です。

トマトのヘタや茎は必ず取り除く

犬にとって危険成分であるトマチンは、ヘタや茎、葉にも大量に含まれています。トマトの実に含まれている量よりも多いので、絶対に犬に与えてはいけません。

もしも愛犬が誤食をしてしまったら、動物病院を受診しましょう。

トマトジュースは基本的には与えてはいけない

トマトジュースは砂糖が加えられていることが多いので、犬には与えないようにしましょう。与える場合は無添加のトマトジュースが安心です。

トマトケチャップのような調味料も犬には与えない

トマトケチャップは人間用に作られているため、犬にとっては味が濃すぎます。成分的にも、塩分が犬にとって多すぎるため与えないようにしましょう。

まとめ「犬にトマトをあげるときは必ず赤く完熟したものをあげる。未熟なものは与えず、ヘタは必ず取り除く」

トマトはドッグフードに使われるくらい栄養価の高い食材です。赤く完熟した実なら安心して犬にあげられます。

ただし、未熟な青いトマトには大量のトマチンが含まれているので、絶対に与えないよう注意してください。